女性宮家、否、女系宮家創設の謀を討て
由々しき事態の始まりと思う。女性宮家と言っているが、実際、女系宮家の創設である。将来、女系宮家から親王殿下が誕生した場合、皇位継承者になることは必至。即位の暁には女系天皇の誕生となる。
日本書紀に基づき皇室の話をする。大きな樹と考えて欲しい。その樹の背丈は、2671年である。神武天皇を根幹に、宮家という枝を四方八方に伸ばしながら、今日まで時を紡いできた、と言える。
皇室のいう大樹は、男系継承という大原則を元に天皇位を継承してきた。天皇位の継承は、大樹の枝が年ごとに芽をふき、枝を伸ばしてゆくことに例えられる。そして、伸びた枝が枯れたり、折れたりしたとき、継承は大樹の別の枝が担う事になる。それ故、主流と傍流、本家と分家、天皇家と宮家という区別は本来馴染まない。
終戦時にGHQが行った事は、日本人が大切に守って来た皇室という名の大樹の枝の内、11本を無惨に切り落としたことである。私は、すべてはここから起因しており、諸々の問題の解決には、この間違いを糺すことが必要だと思う。
女性宮家と聞き、賛成する人が多いようであるが、一言言っておきたい。
女性宮家と言いながらも、政府の行おうとしていることは女系宮家の創設に他ならない。天皇位の継承を1つの家系が担えなくなった時、別の家系、つまり宮家が引き継ぐこととなる。その場合、女系宮家が引き継ぐこととなれば、6年ほど前に持ち上がった女系天皇の擁立を認めることとに他ならない。
また、皇族方の中に、男系で皇統継承をしてきた方々と、2671年間守って来たしきたりを破って作られた、にわか仕立ての女系を元とした人間が皇室の中で存在しえるものだろうか。私は不可能であろうと思う。
むしろ、我々が成さねばならないことは、GHQを否定して、GHQの野蛮な行いを糺すことにあると思う。
それはすなわち、皇籍離脱中の11宮家(現8宮家)の方々のご帰還をお願いすることに他ならない。今、皇室という名の大樹が危機的状況を迎えつつ在るのは、「終戦時の間違いを糺せ。日本人としての伝統と歴史を取り戻し、自信を取り戻せ」という天からの声のように聞こえてならない。
時々、鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏が倒壊したのは、国民の神仏を慕う心を銀杏が感じる事ができなくなったためではなかろうか、と思うことがある。
11月25日、産經新聞の記事を読むと、読売新聞が勝手に宮内庁の名前を使って記事をねつ造したことは明らかである。読売新聞ボイコットと、女系宮家創設のための典範改定を阻止すべく行動を起こすべきである。
11月25日産經新聞記事からの引用
一方、宮内庁が女性皇族による「女性宮家」創設の検討を野田首相に要請したとする25日付の読売新聞の報道については 「具体的な制度創設の検討を要請されたものではない」と否定。羽毛田氏も同日、報道各社の取材に対し「(野田首相に)状況を 説明しただけ。具体的な選択肢を言うのは、宮内庁としては出過ぎたことだ」と語り、首相に女性宮家の創設の検討を要請したり、選択肢として示したりしたことはないと否定した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111125/plc11112511290009-n1.htm12月4日追記:報道ステーション(Sunday)での櫻井よしこ氏と長野智子アナウンサーとの対談において、朝日新聞も産經新聞と同様の説明を宮内庁長官から得たと報道された。
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